カナダ統計局が発表した7月の貿易収支は7億6900万カナダドル(5億5700万米ドル)の黒字となり、前月の42億カナダドルから大幅に縮小し、市場予想の35億7000万カナダドルも大きく下回った。輸出は前月比2.3%減の761億4000万カナダドル、輸入は2.2%増の753億7000万カナダドルで、6カ月連続の増加となった。貿易黒字は5カ月連続だが、米国の新たな関税措置により今後数カ月は輸出業者にとって厳しい環境が見込まれる。輸出減少の主因は金属製品とエネルギー製品で、両分野は輸出全体の40%超を占め、7月は4.4%減少した。原油輸出は価格と数量の低下で5.5%減、金属・非金属鉱物製品も8.5%減となった一方、航空機などの輸出は34.9%急増し減少を一部相殺した。対米輸出は6.6%減、対米輸入は1.8%増となり、対米貿易黒字は40%超縮小して59億カナダドルとなった。総輸出に占める米国向けの割合は66.35%と、6月の69.39%、前年同月の72.64%から低下した。カナダ輸出開発公社のチーフエコノミストは、米国依存度の低下は前向きな傾向で、中国や日本向けの農産品輸出増加など市場多様化が進んでいると述べた。米国以外向け輸出は7.4%増加し、対米国以外の貿易赤字は51億カナダドルと前月の61億カナダドルから縮小した。