米S&Pグローバルが発表した8月の中国製造業購買担当者景況指数(PMI)は51.5となり、前月の50.9から上昇し、4カ月ぶりの改善となった。景気の拡大・縮小の節目となる50は9カ月連続で上回った。輸出主導で受注が回復したものの、雇用や企業収益には十分波及せず、内需の本格回復には至っていない。新規輸出受注は6カ月ぶりの高い伸びとなり、消費財メーカーがけん引した。年末商戦向けの出荷や米関税を見越した駆け込み需要が含まれる可能性がある。内外需を含む新規受注全体は15カ月連続でプラスを維持し、2018年以来最長の拡大局面となった。生産も9カ月連続で拡大し、消費財の生産は25年9月以来の高い伸びを記録した。一方、雇用は前月から横ばいで、6、7月と続いた雇用拡大から失速した。設備や素材メーカーの人員削減が目立った。また、原油や金属の価格上昇に伴うコストを転嫁できず、販売価格は今年初めて低下した。S&Pの調査は中小企業が中心で、大企業を主な対象とする中国国家統計局が公表した8月の製造業PMIは49.8と、2カ月連続で50を割り込んだ。