6月の雇用統計で雇用の伸びが鈍化したことを受け、米ドルは全面安となった。これにより市場では今月の連邦準備制度理事会による利上げ観測が後退した。6月の非農業部門雇用者数はわずか5万7000人増と、予想の11万人増を大きく下回った。一方、ドル指数は0.05%高の100.91で、年初来では約2.74%の上昇を維持している。過去1週間では、弱い雇用統計が連邦準備制度理事会のよりハト派的な姿勢への期待を強め、また米国とイランの間接協議の進展によるリスク選好の改善が安全通貨としてのドルの需要をさらに減退させたため、指数は0.36%下落した。原油価格の下落もインフレ懸念を和らげ、ホルムズ海峡を通じたエネルギー輸送の改善やOPECプラスの増産観測が供給過剰への期待を高めた。主要通貨では、英ポンドが0.19%高。英国の製造業PMIの上方修正が支えとなった。一方、日本円は0.44%安。先週に対ドルで40年ぶりの安値を付けた後の反転は、当局による介入の特徴を示していた。