欧州中央銀行のクリスティーヌ・ラガルド総裁は、6月11日の0.25ポイントの利上げを擁護し、それは単なる「保険的な引き締め」ではなく、上昇する総合インフレ率とコアインフレ率への必要な対応だったと述べた。この措置がなければ、インフレ率は2028年まで2%の目標を上回っていた可能性があると警告した。ECBは基準金利を2.25%に引き上げ、これは1年ぶりの変更となった。ユーロ圏の年間インフレ率は5月に3.2%で、目標への回帰は2027年後半にようやく見込まれている。ラガルド総裁は、エネルギー危機時に用いられた0.5ポイントや0.75ポイントの大幅利上げは必要なく、イラン戦争やホルムズ海峡の混乱による変動する物価圧力の中で、会合ごとに慎重に対応する方針を強調した。また、予測精度の向上により、ECBは地政学的なシナリオに応じて過剰反応や過小反応をせずに対応を調整できると指摘した。