欧州中央銀行が公表した6月理事会の議事要旨で、ほぼ3回の利上げを織り込みつつもインフレ率が2027年前半まで目標を大幅に上回る見通しが示された。ECBは6月理事会で中銀預金金利を2.25%に引き上げ、市場では今後1年間でさらに2回の利上げが予想されている。議事要旨は、25ベーシスポイントの利上げがほぼ3回分織り込まれているにもかかわらず、総合インフレ率は今夏さらに上昇し、2027年前半まで目標を大幅に上回ると記した。ECBは中東情勢の様々なシナリオに備え選択肢を残す方針で、今回の利上げが継続的な引き締めの第一歩か単発的措置かは示唆しないとしている。関係者によれば、米イラン間の覚書合意後のエネルギー価格下落で7月理事会の利上げ圧力は和らいでいるが、その後利上げが必要になるとの見方は強い。