タイ工業連盟は、エネルギー大臣のエカナット・プロムパン氏に対し、エタノールを国家の戦略燃料へ格上げするよう政策提言を行った。燃料の混合成分という役割から、タイのエネルギー転換を担う主要燃料の一つへと位置づけを変えることを狙う。タイ工業連盟のエネルギー産業研究所所長モンコン・ヘンロジャナソポン氏は、第一の提言として、対応可能な自動車向けの主力ガソリンとしてガソホールE20を位置づける長期方針を政府が定めることを挙げた。第二の提言は、E20の利用基盤が安定した後、エタノールの混合比率を柔軟に変えられるEフレックス方式の導入を進め、高濃度エタノール対応のハイブリッド車HEVフレックスや、国内生産されるマイルドハイブリッド車mHEVの普及を促すことである。第三の提言は、サトウキビとキャッサバの単収増加、収穫・輸送コストの削減、持続可能性基準やトレーサビリティ制度の整備まで含め、エタノール産業チェーンの競争力を高めることである。タイ工業連盟は、政府に対しエタノールおよびバイオ燃料の国家戦略を策定し、目標と長期実行計画を明確に定めるよう提言するとともに、同政策の推進に産業界が協力する用意があることを改めて表明した。