底堅い米国経済と中東情勢の緊迫化を受け、投資家はドルに資金を振り向け、長期国債から離れつつある。成長加速とエネルギー価格上昇が追加利上げ観測を強めているためだ。10年物実質利回りは最近2.3%を超え、1年以上ぶりの高水準となり、金融政策が引き締め的に維持されるとの見方を反映している。一部の資産運用会社はユーロや円のショートでドルの強気ポジションの資金を調達し、長期米国債よりも欧州や英国の債券を選好している。投機筋のドルのネットロングは2015年以来の大きさで、400億ドルを超えている。今週は米国のインフレ指標とケビン・ウォルシュFRB議長の議会証言に注目が集まり、市場は年末までに約40ベーシスポイントの引き締めを織り込んでいる。