日本銀行が発表した四半期短観調査によると、6月の企業景況感は8年ぶりの高水準に達し、追加利上げの論拠が強まった。大企業製造業の業況判断指数は3月のプラス17からプラス22に上昇し、市場予想のプラス16を上回り、2018年3月以来の高水準となった。大企業非製造業の業況判断指数はプラス36からプラス37に小幅上昇し、こちらも予想を上回り、インバウンド観光の好調やコスト転嫁の進展を背景に1991年8月以来の高水準に達した。企業のインフレ予想は過去最高を記録し、3年後と5年後のインフレ率をいずれも2.6%と、前回調査から10ベーシスポイント上昇した。大企業は2027年3月期の設備投資を11.5%増やす計画で、市場予想中央値の10.5%増を上回った。今回の結果は中東戦争が日本経済を阻害するとの懸念を払拭し、年内、おそらく10月の追加利上げ論を後押しする。