米金融市場はFRBの政策動向を注視している。30年物米国債利回りが約20年ぶりの高水準に急騰し、FRBの引き締めがインフレ抑制に不十分との懸念が広がっている。ケビン・ウォーシュFRB議長は、インフレ率が目標の2%を上回る中で政策金利を据え置いた決定を受け、強い圧力に直面している。直近の会合では3人の委員が反対票を投じ、即時利上げを主張した。長期債利回りの上昇は、FRBの対応が遅れればインフレが長期化するリスクに対し、市場がより高いリターンを求め始めた兆候と投資家はみている。さらにウォーシュ議長は金融政策の枠組み見直しを示唆しており、先行きの金利見通しに不透明感が増している。直近のコアインフレ率は3.3%とFRB目標を大きく上回っており、アナリストは今後の経済・物価指標が減速しなければ、9月会合での利上げ確率が高まり、世界の株式市場や為替、資金フローに影響を及ぼす可能性があると指摘する。