イングランド銀行のアンドリュー・ベイリー総裁は、利下げは「現時点では選択肢にない」と述べ、今月後半の借入コスト据え置きを示唆した。欧州中央銀行のフォーラムで講演したベイリー総裁は、市場は今年の利下げを予想していたものの、イランでの戦争を受けて政策当局者は一時停止を余儀なくされ、英国経済と労働市場の軟化を理由に自身は利上げに投票していないと指摘した。金融市場は、イングランド銀行が年内は政策金利を3.75%に据え置くと予想しており、住宅ローン金利はすでに1パーセントポイント上昇している。ベイリー総裁は、金融政策委員会が7月30日の会合で全ての証拠を検証し、エネルギー価格上昇がインフレにどう波及するかに焦点を当てると付け加えた。5月のインフレ率は2.8%だったが、年内後半には約4%に上昇すると見込まれている。