ドナルド・トランプ米大統領は、北アイルランドとアイルランド共和国の統一を支持する立場を改めて強調し、英国のアンディ・バーナム首相が住民投票実施に反対する姿勢の重要性を軽視した。両地域の統合は自然に起こり得る事柄のように思われると述べた。この発言は2日間のアイルランド訪問中になされたもので、北アイルランドの憲法上の地位について中立を保つというホワイトハウスの慣例からの逸脱と受け止められている。英国政府は、バーナム首相が1998年の和平合意「グッドフライデー協定」の枠組みに基づく住民投票につながる十分な支持が依然としてないと考えていると確認した。一方、アイルランドのナショナリスト勢力はトランプ大統領の発言を歓迎したが、保守党と北アイルランドの統一派グループは批判を展開した。さらにトランプ大統領はアイルランド訪問の最後に、米国がアイリッシュ・ウイスキーへの輸入関税を撤廃すると発表した。現在、ホワイトハウスの欧州連合からの輸入品に対する関税措置の下で10%が課されており、この関税によりアイルランド共和国産のウイスキーは、同様の関税を課されていないスコッチウイスキーや北アイルランド産ウイスキーに対して不利な立場に置かれている。アイルランドのミホル・マーティン首相は、アイルランド統一に関するトランプ大統領の発言への反応は過剰反応の様相を呈していると述べ、すべての当事者にこの問題を冷静に見るよう求めた。