WTO年次報告書、貿易ルール改革を促す 分断で2050年GDP5.1%減の試算

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世界貿易機関(WTO)は15日、年次報告書を公表し、加盟国に世界の貿易ルールの改革を促した。改革が進まなければ世界経済の分断が進み、生産が大幅に縮小し、貧困国が最も大きな打撃を受ける恐れがあると警鐘を鳴らしている。WTOのエコノミストが試算したところ、世界が地政学的に対立するブロックに分断されるシナリオでは、2050年の世界の国内総生産(GDP)は分断が起きない場合に比べ5.1%、輸出は18.6%下回る。さらに深刻なシナリオとして、多国間協力が崩壊し個別の自由貿易協定が乱立した場合、世界のGDPは6.9%、輸出は27%近く減少する一方、多国間協力の強化によって世界のGDPは2.9%、輸出は18%近く増加する可能性があるという。WTOのチーフエコノミスト、ロブ・スタイガー氏はロイターに対し、貿易体制は「重大な岐路」にあると述べ、世界の製品貿易の約72%には今もWTOの最恵国待遇に基づく関税が適用されているが、22年の約80%から低下していることを「懸念すべき傾向」と指摘した。

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