10-year JGB yield rises toward 3% assumed rate, indicating higher rates and lower bond prices.
銘柄への影響 1
その他
%Japan Government Bond 10Y
JP-10Y
▲ ポジティブ金融政策関連度
長期金利に再び上昇圧力がかかり、指標となる新発10年国債利回りは1日に一時2.990%を付け、利払い費などに充てる想定金利3%に急接近した。危機時の金利加算という手法を常態化させた2014年度以降では、年度後半を待たずに想定金利水準に到達した例はなく、金利上昇が収まらなければ政策余力が低下する恐れが現実味を帯びている。日本相互証券によると、長期金利が2.990%に上昇したのは1996年9月以来、30年ぶりとなる。今年に入ってからは世界的な金利上昇に見舞われ、長期金利は8月18日に2.945%まで上値を伸ばしたが、日米両政府による7月末の円買い介入で円安を伴う金利上昇に歯止めがかかった矢先だけに、政府内には危機感が広がる。昨年末の予算編成で政府は26年度の想定金利を3.0%とし、歳出122兆3092億円のうち、利払いを含む国債費として31兆2758億円を計上したが、足もとの動きを反映すると懐事情は心許ない。財務省によると、少なくとも安倍晋三政権時の14年度以降は、危機時に必要とされる1.1%を加算して想定金利を算出してきたが、現状は「1%超のバッファーを食い潰す勢い」という状況にある。高市早苗政権は新たに補正予算を編成しない方針を示しているとはいえ、成長投資や消費減税、防衛費の増額に伴う財源確保という「三重苦に近い状況」が予想される中、財源の枯渇は今後の政策遂行を揺さぶりかねない。市場では「長期金利3%は通過点に過ぎない」との声もくすぶり、年末にかけ上昇基調を強めれば、想定以上に利払い費がかさみ、政策経費を圧迫しかねない。
10-year JGB yield rises toward 3% assumed rate, indicating higher rates and lower bond prices.