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米財務省、長期債買い入れ倍増でFRBの政策を複雑化
米財務省は8月19日、長期国債の買い入れを20億ドルから40億ドルに倍増すると発表した。これは連邦準備制度理事会のインフレ対応を複雑にする予想外の介入だ。スコット・ベッセント財務長官のこの動きは、10年債、20年債、30年債の利回りを押し下げることを狙っている。これらの利回りは、平均を上回るインフレ、ケビン・ウォーシュFRB議長によるフォワードガイダンスの撤廃、そして米国の債務が初めて40兆ドルを超えたことを背景に、数十年ぶりの高水準近くまで急上昇していた。この介入は企業の借り入れコストや住宅ローン金利を低下させる可能性がある一方で、ウォーシュ議長とFOMCが物価安定を維持するためにフェデラルファンド金利の誘導目標を引き上げざるを得なくなる恐れもある。特にコアPCEインフレ率が、イラン戦争による物価上昇圧力が定着したことを示しているためだ。5月22日に就任したウォーシュ議長は、根強いインフレに対処してドナルド・トランプ大統領の怒りを買い、AI主導の株高を止めるリスクを取るか、それとも何もせずにインフレを加速させるかというジレンマに直面している。