Critical Materials & Supply Chain
BANPU、下半期も成長見込む 石炭価格は上昇続く
アジア・プラス証券は、直近8月28日時点のBarlow Jonker Index(BJI)参照石炭価格が1トン当たり137.93ドルとなり、1トン当たり6.12ドル(前週比+4.64%)上昇したと指摘した。年初来平均は1トン当たり129.43ドル(前年同期比+22.68%)となっている。一方、地域の石炭株は平均で前週比+3.77%上昇し、香港市場は+5.38%、中国は+5.85%、インドネシアは+3.23%、タイは+1.72%となった。インドは-1.04%だった。BANPU株は前週比+3.45%、LANNAは+0.00%だった。先週の石炭価格は前週比+4.64%上昇したが、これは中国国内の石炭在庫が減少したことが背景にある。中国当局が鉱山の安全検査を強化したことに加え、内モンゴルの産炭地で大雨が生産と輸送に影響を与えた。主要港の石炭在庫も減少し続けており、輸入需要が高まっている。また、インドではモンスーンによる大雨が石炭の生産と輸送に影響を与え、発電所の石炭在庫は7月末比19%減の約3095万トンとなり、電力需要を賄えるのはわずか10日分となった。在庫が危機的水準にある発電所の数は、8月末の31か所から45か所に増加した。さらに、中東情勢の緊迫化に伴うLNG輸送の不確実性から天然ガス価格が前週比で上昇し、スポット石炭価格を押し上げている。調査部門は石炭セクターに対し、石炭価格の動向に応じたトレーディング戦略を推奨している。戦争リスク、短期的な供給不足、各国の輸入関税引き上げ懸念などにより、価格は短期的にプラス要因で跳ねる可能性があるが、今後は需給の実態に応じて価格は均衡に向かうとみられる。長期的には、世界各国で石炭使用削減政策と環境重視の動きが進む中、石炭需要は徐々に減少すると予想される。BANPUについては、2027年のフェアバリューを1株当たり17.0バーツとし、買い推奨を継続する。2026年下半期の業績は、石炭生産量の増加と販売価格の高止まりにより、上半期からさらに成長が見込まれる。また、中間配当として1株当たり0.4バーツ(2026年9月11日権利落ち)も予定されている。