Shell plcSHEL
▲ ポジティブ供給関連度
Shell's strategic shift to upstream oil and gas and long-term demand growth positions it well despite short-term price dips
シェルCEOのウェル・サワン氏は6月、イラン紛争後、原油価格は1年近く、あるいはそれ以上上昇し続ける可能性が高いと警告したが、最近のイランとオマーンによるホルムズ海峡再開協議により、ブレント原油は1バレル88ドルを下回り、8月10日以来の低水準となった。戦前に世界の石油・ガス供給の約5分の1を輸送していたこの水路が完全に再開されれば、供給懸念は緩和される可能性がある。緊急備蓄の放出や、サウジアラビアとUAEのパイプライン輸送などの代替策もすでに価格抑制に貢献している。サワン氏の長期的な懸念は、「簡単に採れる石油・ガスはすべて発見されてしまった」ことであり、経済的に採算の取れない資源を採掘可能にするには、今後5年から10年で価格上昇が必要だという見方だ。この見方が、シェルの上流石油・ガス事業への戦略的シフトと、欧州の陸上再生可能エネルギー事業などの低収益資産からの撤退を後押ししている。シェルは2030年までに日量100万バレルの石油換算の新規生産を達成し、既存油田の減退を補い、液体燃料の生産量を日量140万バレルに維持しながら、LNG販売を年間4%から5%成長させる計画だ。ベネズエラでの最近の取引、エジプト沖での潜在的な発見、LNGカナダの拡張は、長期的な需要成長に向けた同社の布石となっている。
Shell plcShell's strategic shift to upstream oil and gas and long-term demand growth positions it well despite short-term price dips